客谷の家
間口が狭く南北に細長い厳しい敷地でした。 北側道路で南側には隣地があったため、プライバシーに配慮しながら明るく風通しの良い家の提案を求められました。 箱型の外観も要望でしたので住宅地に馴染むようにボリュームを分散し和ららげ、内部の動線を短くするために敷地の真ん中まで路地を引き込み、暗くなりがちな玄関に中庭と階段を設け、明るく気持ちの良いホール廻りにしました。 気持ちの良い居間には薪ストーブを設置し、料理がご趣味の奥様の為にオーダーシステムキッチンにし背面には食品庫を設け家事がスムーズに行えるようにしています。 また南北の通風も一気に通るようオープンになるような和室も北側に配置しました。 浴室はオープンな窓が要望でしたので直接LDKや隣地から見えにくいように45度振っています。 階段踊り場の窓から入る光や風は、1階とゆるやかに繋ぎ家族の気配を感じさせ安心感をもたらします。冬には薪ストーブの暖気が2時間ほどで二階まであがり家中を包んでくれます。 この住宅は家族の安息の場として、また新たに始められた紅茶教室で、紅茶の香りがする空間としてもふさわしい住宅となっています。