荻生の家
敷地は田園風景が残る田畑が広がる中に100年前から佇んでいた住宅の建替えです。 新たに新築する専用住宅ではクライアントのご要望は大正ロマン風にしてほしいとの事でした。 取り壊す住宅から使えそうな大黒柱、大梁や建具等を先人達の記憶が残るように、新築に再利用しました。 内部の化粧柱や化粧梁は再利用した木材の色に合わせ、石やレンガ、無垢材、左官壁塗り等本物の材料を多用し、経年によってクライアントと共により味わい深く、より優しく馴染んでいきます。新調した建具や下足入れも新しさや既製品を感じさせないように色合わせや金物にまでクライアントと決めていきました。 また水回りに多用したタイルやモザイクタイルはこだわりのあるクライアントでしたので、色んなタイルサンプルを各メーカーから取りで選定してもらいました。トータル的には凄く落ち着いた住宅になりこれからも優しく住まい手を包んでくれるでしょう。